バイオトイレの日常点検の手順


本日、貸し出しを予定しているバイオトイレのメンテナンスを行いましたので、バイオトイレの日常点検の手順の参考としてご紹介します。
バイオトイレの点検はバイオトイレの日常点検にあるチェックシートに基づいて実施します。

おがくずの状態を確認
おがくずの量は多すぎず少なすぎず、スクリューの20%ほどが見えるくらいが最適です。
おがくずが乾きすぎていると炭化して着火する可能性があり、べたべたして水がたまったり臭いがしているようであれば交換時期になります。この状態で使い続けると故障の原因になります。
このときに、便槽に排せつ物やトイレットペーパー以外の異物が入っていないかを確認します。
目で確認して問題がなければトイレ室内と機械室の制御ボックス内にそれぞれある動作ボタンを押し、スクリューが正常に作動して正常に自動停止するか、モーターからおかしな音がしないか、などの動作を確認をしてください。
このとき、おがくずがスクリューの動きと一緒に回転する場合もおがくずの水分が過多になっているので交換する必要があります。

排気設備の点検
排気管や排気ファンにおかくずが詰まっていないかを確認して、詰まっているようであれば排気管を取り外して掃除をしてください。
詰まっていたり、排気ファンが故障していると便槽の中の水分が排出されずにおがくずがべたついてしまい、こちらも故障の原因になりますのでお気を付けください。

トイレ室内の点検
便器の内外や便座の周辺の汚れを拭き取ります。汚れがひどい場合には天然成分の中性洗剤少量で洗浄して拭き取ります。
小便器がついているタイプは小便器を少量の水で洗い流してから拭き取ってください。
最後に、トイレットペーパーの補充、窓やドア、照明・鍵の点検をしたら終了です。

今回行った点検では、おがくずが異常に乾燥していることがわかりました。
このバイオトイレは展示品として敷地内に置いてありましたがあまり使用しておらず、そのためおがくずが乾ききってしまっていたので、日常管理チェックシートの備考欄に「バケツで注水」と記載されている通りにバケツで直接おがくずに注水しました。
注水するときは水を入れすぎないようにおがくずの状態に注意しながら入れる必要があるので、一度に大量の水を入れずにバケツ1杯の水を入れて撹拌し、またバケツ1杯の水を入れて攪拌と繰り返します。
今回はかなり乾燥していたようでバケツ5杯分の水を入れてもまだ乾燥している状態でしたが、これから二学期の間に環境学習として環境に関してや資源の循環について学んでいただくためにしばらく小学校に貸し出しますので、子どもたちにたくさん活用していただけることを期待して注水はここでストップしました。

【バイオトイレのおがくずに関してはこちらを参考にしてください】
バイオトイレのおがくず