バイオトイレのおがくず

おがくずの日常管理
バイオトイレの日常管理として気をつけることは、おがくずの状態です。
日頃から、おがくずの水分量と異物が入っていないか特に気をつけてください。
おがくずの水分量は、手やひしゃくですくったときに固まらないぐらいの状態がベストです。
乾燥してくるとトイレットペーパーが分解されずに残ります。
そして、乾燥しすぎると排気ファンに詰まって着火する危険もあります。
逆に濡れると色が黒ずんで固まり、さらに濡れすぎるとべちゃべちゃと音がしてにおいがしてきます。
また、おがくずに異物が入るとスクリューにはさまれて故障の原因となります。

おがくずの日常管理
ぬれすぎて黒くべたついた状態のおがくず
おがくずの交換時期
おがくずの交換は、通常使用の場合で年に約2~3回、おおよそ四ヶ月ほどでの交換が目安です。
ですが、トイレの使用頻度が少ない場合には、おがくずの状態を見て判断することになります。
おがくずの交換の時期を判別するポイントは「色」です。
コーヒーをドリップした後のような黒っぽい色になると臭いもしてきます。
これはおがくずの水分が増えて土化し、蒸発効率が悪化している状態です。
この状態になったら交換が必要です。
おがくずの交換の際は、すべて取り出して新しいものと交換してください。
おがくずの交換時期
(左)新しいおがくず (右)使用済みのおがくず
おがくずの交換作業
おがくずの交換はお客様ご自身で行うことが出来ます。
使用後のおがくずに直接触れることに抵抗があるかもしれません。
ですが、分解が終わった後のおがくずには糞尿は残っていないので汚くはありません。
バイオトイレの電源を切り、点検口や便座の部分からからひしゃくを使って中のおがくずを取り出します。
便槽が空っぽになったところでスクリューが変形していないかを確認してください。
問題がなければ新しいおがくずを投入して交換完了です。
おがくずの交換作業
ひしゃくでおがくずを取り出してスクリューの状態を確認
おがくずの種類
バイオトイレに使用するおがくずは特殊なチップや特別な菌などを使いません。
材木屋さんなどでのこぎりを引いたときに出る「のこくず」を使います。
バイオトイレには、レギュラー珈琲の粉程度の粒の大きさが最適です。
チップ状のもの、細かすぎるもの、かんなくず等では水分の吸収に影響するのであまり適しません。

おがくずの種類
レギュラー珈琲の粉程度の粒の大きさ
おがくずの量
バイオトイレに投入するおがくずの量は、スクリューが1割見えるくらいが最適です。
使用後に運転ボタンを押して攪拌しているときにスクリューの軸まで見えていたらおがくずが少ない状態です。
その場合は交換時期に関わらず、おがくずを追加してください。
おがくずの量
スクリューが1割見えるくらいが便槽の中のおがくずの最適な量
おがくずの入手方法
おがくずは材木屋さんなどで入手ができます。
近くに入手できる場所がない、声をかけづらいなどお困りの場合には当社までご相談ください。
入手方法
この状態で宅配業者に依頼してお手元までお届けします(右はサイズ比較)
おがくずの再利用と処理
バイオトイレから取り出したおがくずは再利用することができます。
使い終わったおがくずは、そのまま庭の土に蒔くだけで有機肥料や土壌改良材として利用できます。
また、二次発酵させると堆肥としてもご利用いただますので、それぞれにあった方法でご利用ください。
再利用をされない場合には可燃ゴミとして処分できますが、各自治体のルールに従って処分して下さい。

再利用と処理
取り出したおがくずを土の上に撒くだけで肥料に